【短編】先輩を独り占めしたくて。
大好きです、先輩
『今年新入部員がないと、俺の大好きな写真部は潰れちゃうんだ』
先輩の垂れ下がった目を見たとき、あたしはこの人を助けなきゃって変な使命感を感じて、興味もない写真部に入部した。
正直に言っちゃうと、あたしは軽音部に入ってみたかったけど、もうそれは勢いに任せて『ええい!』って入部した。
そんな、あたしの高校生活を3分の1ほど壊した先輩の名前は、夜明 悠(よあけ ゆう)という。
夜明先輩は、とてもフレンドリーで優しくて、素敵な人。
一緒にいて、約1年。
恋をするなっていうほうが、無理なんだ。