言わなきゃわからない?
5
直接、何か言ってくれたら返しようがある。
でもこの場合は…。
どうしたらいいんだろう。
創立記念パーティ当日。
あたしは裏方に徹することにした。
このパーティ。
取引先も呼ぶのだ。
どうにかして、小西さんに会わない方法は無いかと考え。
運営する側に混ざることに決めた。
周囲より一足先に仕事を終えて、先に会場であるホテルへ移動する。
控室に入り、仕事用に着ていたジャケットを脱ぐ。
中は半袖のブラックのサロペット。
バッグからパールのロングネックレスを取り出し身に付ける。
シルバーやゴールドのブレスレットをジャラジャラつけて、いつもはベージュのリップを赤に。
最後に7cmのヒールを履いて完成。
少しよろけながら、運営スタッフに混ざる。
簡単に打ち合わせを終え、持ち場へ。
一番避けたかった、来客受付の担当を任させれてしまった。
「わ、相田さんカッコいい」
「ありがとう」
由貴ちゃんは先日購入したワンピースを着ていた。
「…大丈夫ですか?」
あたしが来客受付の担当になったことを心配して、由貴ちゃんがそっと訊いてきた。
「大丈夫」
あたしはそれに笑顔で返す。
手元の参加者リストには小西さんの名前があった。
でもこの場合は…。
どうしたらいいんだろう。
創立記念パーティ当日。
あたしは裏方に徹することにした。
このパーティ。
取引先も呼ぶのだ。
どうにかして、小西さんに会わない方法は無いかと考え。
運営する側に混ざることに決めた。
周囲より一足先に仕事を終えて、先に会場であるホテルへ移動する。
控室に入り、仕事用に着ていたジャケットを脱ぐ。
中は半袖のブラックのサロペット。
バッグからパールのロングネックレスを取り出し身に付ける。
シルバーやゴールドのブレスレットをジャラジャラつけて、いつもはベージュのリップを赤に。
最後に7cmのヒールを履いて完成。
少しよろけながら、運営スタッフに混ざる。
簡単に打ち合わせを終え、持ち場へ。
一番避けたかった、来客受付の担当を任させれてしまった。
「わ、相田さんカッコいい」
「ありがとう」
由貴ちゃんは先日購入したワンピースを着ていた。
「…大丈夫ですか?」
あたしが来客受付の担当になったことを心配して、由貴ちゃんがそっと訊いてきた。
「大丈夫」
あたしはそれに笑顔で返す。
手元の参加者リストには小西さんの名前があった。