言わなきゃわからない?
6
「あれだけ飲んだら具合悪くもなるだろ」
「すみません…」
あたしは栄さんに付き添われ、控室に戻って来ていた。
イスに座りテーブルに突っ伏す。
「グラスが小さいからって、勧められるたびにカパカパ飲んで」
「おいしかったんですよ」
「しかも何も食べてないだろ」
「…はい」
栄さんと取引先に挨拶をしてまわった。
取引先の人に会うたびに、あたしはスパークリングワインの入ったグラスを空にしていった。
結果。
気持ち悪い。
栄さんの呆れたような声が頭の上でする。
ため息までしている。
「水持ってくるから、大人しくしてろ」
「すみません…」
動けそうにないので心配いりません。
ドアの閉まった音がした。
受付の仕事、出来そうにない。
ポケットからスマホを取り出し身体を起こす。
あたしは丁寧に謝罪文を作成した。
メッセージの送信が完了したことを確認し、スマホはテーブルへ。
あたしはまた突っ伏して目を閉じた。
このまま、ここで大人しく隠れてよう。
「すみません…」
あたしは栄さんに付き添われ、控室に戻って来ていた。
イスに座りテーブルに突っ伏す。
「グラスが小さいからって、勧められるたびにカパカパ飲んで」
「おいしかったんですよ」
「しかも何も食べてないだろ」
「…はい」
栄さんと取引先に挨拶をしてまわった。
取引先の人に会うたびに、あたしはスパークリングワインの入ったグラスを空にしていった。
結果。
気持ち悪い。
栄さんの呆れたような声が頭の上でする。
ため息までしている。
「水持ってくるから、大人しくしてろ」
「すみません…」
動けそうにないので心配いりません。
ドアの閉まった音がした。
受付の仕事、出来そうにない。
ポケットからスマホを取り出し身体を起こす。
あたしは丁寧に謝罪文を作成した。
メッセージの送信が完了したことを確認し、スマホはテーブルへ。
あたしはまた突っ伏して目を閉じた。
このまま、ここで大人しく隠れてよう。