言わなきゃわからない?
2
***
栄さんは掴み所がない。
ポーカーフェイスで。
いつも淡々としていて。
そうかと思えば、飲み会で見せるくしゃっとした笑顔。
ギャップにやられた人は少なくないはず。
しかし。
最近はひとりらしい。
これらの情報は後輩、由貴チャンスからの情報。
「あ、相田さん。課長探してましたよ」
「ありがとう」
午後も折り返しになる15時すぎ。
休憩スペースで飲み物を買ってデスクに戻ると、隣りの由貴ちゃんが声をかけてきた。
「で、その課長は?」
デスクにはいない。
「タバコじゃないですかね」
「ちょっと行ってきます」
戻って早々にあたしはデスクを離れる。
買ってきたミルクティーの缶を一瞬デスクに置いたが、持っていくことにした。
栄さんは掴み所がない。
ポーカーフェイスで。
いつも淡々としていて。
そうかと思えば、飲み会で見せるくしゃっとした笑顔。
ギャップにやられた人は少なくないはず。
しかし。
最近はひとりらしい。
これらの情報は後輩、由貴チャンスからの情報。
「あ、相田さん。課長探してましたよ」
「ありがとう」
午後も折り返しになる15時すぎ。
休憩スペースで飲み物を買ってデスクに戻ると、隣りの由貴ちゃんが声をかけてきた。
「で、その課長は?」
デスクにはいない。
「タバコじゃないですかね」
「ちょっと行ってきます」
戻って早々にあたしはデスクを離れる。
買ってきたミルクティーの缶を一瞬デスクに置いたが、持っていくことにした。