言えよ、俺が欲しいって。


白咲を家まで送って、自分の家に帰る。

久しぶりに長い時間歩いて疲れた。
ソファに勢いよく転がって目を瞑る。



「クゥーン…」



「クゥ、お腹空いた?」



俺の寝そべるソファの横で尻尾を振って鳴くクゥ。
俺は、クゥに餌をやってもう1度ソファに転がる。

あー、眠すぎ。
額に腕をのせてウトウトしてきた時。


携帯が通知音を鳴らして、ポケットの中で動く。



「うわっ、なに」



…もうちょっとで寝れそうだったのに。
ポケットから携帯を取り出すと、画面には白咲からのLINE。

絶対今日中にLINEしてくるだろうとは思ってたけど早くない?



[ 七瀬くん、ありがとうございました! ]



なんて返そうか。

少し迷いながら打つ。

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