言えよ、俺が欲しいって。


風呂に入って、歯磨きもしてすぐに2階へ上がる。
今日は疲れた。
いくら寝ても寝た気がしない。

ベッドに入って、携帯を開く。
LINEを開いて白咲とのトークルーム。



[ おやすみ ]



おはようの返信。
だってね、もう夜だよ。

でもさっきとは違って。
なかなか眠ることが出来ない。

寝すぎた…?


すると、白咲からLINEがきて。



[ もう寝るの〜?早いよー! ]



白咲は疲れてないの?
俺は疲れたよ。物凄く。

白咲に適当に返信して、通知音を消す。
うるさいから。

ボーッと天井を見る。


告白してきた人なんて今までたくさんいた。
でもそんなの全部上辺だけ。
顔だけ。
性格なんて全く見てなくて。

変な噂たてられて。
俺の性格は、生まれた時からこんなんだっての。

彼女は今まで2人いた。
2人とも中学生の時。

そして、2人とも何も考えずにただ付き合ったんだと思う。
そしたら、やっぱり上辺だけだった。


「南央って、無愛想だよね」とか、「クールすぎてついていけない」とか。


散々言われた。
でもそれが俺じゃん。

お前らに言われたからって自分を変えようとは思わない。

そして2人とも長くは続かなくて。
女は懲り懲り。

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