言えよ、俺が欲しいって。
「南央、それはねーだろ。白咲さんは、南央といたから女子に呼び出されたんだぞ?」
なんでそんなにムキになってんだよ、三浦。
それに、なんで俺が説教されなきゃいけないわけ?意味わかんないんだけど。
「白咲が勝手に俺についてきただけだろ。俺は関係ない」
俺が白咲にいてほしくて一緒にいたわけじゃないじゃん。
白咲が勝手に俺といただけなのに、こんな事言われたら俺はどうしろっていうの?
「南央、酷すぎまじで」
「三浦に言われたくないんだけど。上から目線やめて。どうして俺が説教されなきゃいけないの?」
「…はいはい」
呆れたようにそう言う三浦。
うっわ、ムカつく。
俺は、カチンときてその場で勢いよく立った。
「行けばいいんでしょ、行けば。どこにいるの」
「確か、4階の空き教室だったかな?」
めちゃくちゃ笑顔でそう言う三浦に舌打ちをする。
うざい。
俺は、教室を飛び出してその場所へ向かった。