言えよ、俺が欲しいって。
6.惑わさないで。
好きの涙
「白咲さ〜ん、最近調子のりすぎなんじゃない?」
七瀬くんの忠告を聞かないで、調子のって七瀬くんの隣を歩いたから。
だから今あたしは、こんな状況になっている。
昼休みに3人の女の子たちに呼び出されて連れてこられた先は、4階にある空き教室。
3対1というとても不利な状況で。
思ってたとおり、持ち出される話は七瀬くん。
「あたしはっ、通常運転ですよっ?」
緊張と恐怖で背中からダラダラ汗が流れる、最悪!!!
「はぁ?声裏返ってて何言ってんのか分かんないんですけど?」
声裏返るのはしょうがないじゃん!
怖いんだから!!
ジリジリといつの間にか壁までおいやられる。
すると、ダンッと勢いよくあたしのすぐ横に突き出された足。
ひぃぃぃぃ!!!
あたし今、人生初の足ドンとやらをされてるんだ!!