言えよ、俺が欲しいって。
そんなことを考えながら歩いていると。
無意識!?無意識なのか!?
ふと立ち止まると、目の前に七瀬くんの家。
ゴクッと唾を飲む。
チャイム鳴らそうかな…でもなぁ。
だって、迷惑だよね?
でも直接会って、怒ってた理由聞きたいし…七瀬くんが不機嫌でも会いたいし。
………ええい、押しちゃえ!
ポチッとインターホンを押す。
すると、すぐにガチャッと目の前の扉が開いた。
七瀬くんだ。
七瀬くんは、あたしの顔を見るとちょっと驚いた顔をしてすぐに顔をしかめた。
「七瀬くん…」
するとショコラは、七瀬くんに会えて嬉しいのかいきなり尻尾を振り出す。
七瀬くんは、そんなショコラをしゃがんで頭を撫でる。
「入る?」
あたしは、コクッと頷いて七瀬くんの家にお邪魔した。