言えよ、俺が欲しいって。


まぁ、そんな反応だとは思ってたけど…。



「なに?」



「えっと…今からデートしませんか!?」



「は?」



……言った。言っちゃったよ!


七瀬くんは、何言ってんのコイツって顔で眉間に皺を寄せる。


まぁ、この反応も覚悟してましたが。



「なんで?」



なんでって…。



「七瀬くんが好きだからだよ!」



「いや、意味わかんない。帰る」



七瀬くんは、トントンとローファーを履いて、歩き出す。


お、鬼だ。本当に。

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