言えよ、俺が欲しいって。
もう…わかんない。
結局あたしは、これから先誰といたいんだろう?
誰が好きなの…?
「モモ、手伝う」
「あ、ありがとう」
相川くんは、プリントを手に取ってあたしの手伝いをしてくれる。
相川くんは、きっと大切にしてくれる。
チャラチャラしてたけど、あたしだけを見てくれてるのは伝わってる…と思うから。
相川くんが手伝ってくれたおかげで、結構早く仕事が終わった。
職員室へプリントを届ける。
先生に、あれだけ待っていたケーキを渡されたけど。
あんなに楽しみにしてたけど。
今は、ケーキの気分じゃないなぁ…。
ケーキを片手に沈んだ気持ちで教室まで歩く。
教室には、相川くんが待っている。
もっとしゃっきりしないと。