言えよ、俺が欲しいって。


「あっそ。念のためにもう1回言うけど、俺アンタのこと嫌いだから」



グサッ!

さっきよりも強い…。


そう言い残して学校を出た七瀬くん。


こうしちゃいられない。


あたしもローファーを履いて、急いで七瀬くんの隣に並んだ。



「デートなら行かないよ」



「一緒に帰ります!」



七瀬くんは、ため息をついた。


迷惑かかってるかな?
いや、もう会った瞬間からきっと迷惑かかってるよね。

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