言えよ、俺が欲しいって。
「ほんと、おもしれー…っ、くくっ」
「そんなに笑わなくても…!」
いいじゃんか…。
で、でも。
くっ!!相川くんの笑顔ってこんなに眩しいっけ!?
あれか?あれなのか?
いい感じに後ろに夕焼けが見えるからなのか?
夕焼けが、相川くんの見方をしてるってこと?
もしかして夕焼けは…あたしに七瀬くんを諦めろって言ってるの?
「モモ、意識飛んでる」
「はっ…!」
危ない。
また電柱にぶつかる所だった。
それにしても。
全部ネガティブに考えてしまうあたしはどうすればいいの。
相川くんは、あたしを揺さぶってくる。
どうしろっていうの、あたしに。
「モモ、好きだ」
こうやってサラリと簡単に言う相川くんを、あたしはまた睨むんだ。