言えよ、俺が欲しいって。
「最近ウジウジしすぎだよ、ほんと。そんな桃華あたし嫌いだから」
「ええっ」
美結ちゃんにそんな事言われたら、あたしどうすればいいの〜!!
美結ちゃんだけが今のあたしの頼りなのに…!
「って、そんな事言ってる間に…桃華、あそこに七瀬くんいるよ」
美結ちゃんは、あたしの後ろの方を指さしてそういう。
えっ…!七瀬くん!?
バッと振り返ってみれば、結構人目につかないところ。
しかもいるのは、七瀬くんだけじゃない。
女の子と一緒だ。
「告白だ…」
「ウジウジしてる暇あったらさっさとどっにするか決めなよ」
うっ…。
そ、そうなんだけど。
美結ちゃんの言うことは最もだけど…。