言えよ、俺が欲しいって。
「あれ?顔赤いけど?」
そう言ってニヤニヤする相川くんは確信犯。
相川くんは、分かっててやってるんだ…!
あたしは、相川くんから弁当箱を奪い返してバクバク食べる。
早く食べて、相川くんと距離をおこう!
相川くんとずっと一緒にいても心臓がうるさいだけなんだもん!
「そんな入れるとむせるぞ?」
ほっといてください!
あたしは、全て食べ終えて弁当箱を片付ける。
あぁもう、美結ちゃんどこいっちゃったの?
教室戻ってるかな?
「じゃ、じゃあ…あたし行きますね?」
「え、俺置いてくわけ?」
ぐっ…そんな悲しそうに言われても。