言えよ、俺が欲しいって。


「モモが、俺を置いていけるわけねぇよな?」



あたしの目を見てニヤリと笑ってそういう。

どうゆうことですかそれは…!

相川くんは、あたしの手を取っていきなり歩き出した。



「えっ…ちょっと…!」



ズンズン歩く相川くん。

何回も名前呼ぶけど無視。
ありえないんだけど!


どこ行くの〜!?


相川くんは足が長いから小さいあたしは引っ張られるがまま。
どうしようもできない。


み、美結ちゃんどこ!助けて…!



「靴履き替えて」



気づけば下駄箱。
相川くんはあたしにそう言うけれど…あの…。



「相川くん、あたし逃げないから!そんなに見ないで!」



相川くんずっとあたしのこと見てくるんだから!
靴履きづらいよ!

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