言えよ、俺が欲しいって。
「私にも内緒〜?」
美結ちゃんの顔が怖くて、目を逸らす。
「あっ……あたしね、七瀬くんを花火大会に誘ったんだ!」
どうにか美結ちゃんが面白がりそうな話を提供する。
だから何だって話なのかもしれないけど……。
「おお!やったじゃん、桃華!」
美結ちゃんは以外にも喜んでくれた。
本当は、相川くんの方が美結ちゃんは好きなのに。
やっぱり美結ちゃんは凄いよ。
いつでもあたしの味方してくれるんだもん。
「断られなかったんだ?」
「あたしも…断られる覚悟してたんだけど、以外にもすんなりと」
「やるじゃん!」
美結ちゃんは、いつも通りの笑顔でそう言ってくれた。
あー、やっぱり好きだなって。
そう思ったら、美結ちゃんに抱きついてた。