言えよ、俺が欲しいって。
「白咲って、毎回課題忘れるくらいなんだ?」
「い、いや〜…今回はたまたま…?」
「図星だね。せいぜい、その使えない頭で放課後頑張ってね」
あたしって、応援されてるの?
いや、バカにされてるな、これは。
七瀬くんは、ヒラヒラ手を振るとすぐに机に突っ伏した。
うわぁ、寝る気だこの人!
あたしもしょうがなく、七瀬くんにヒラヒラ手を振って3組を出た。
やっぱり、今日も手強かったな、七瀬くん。
七瀬くんと勉強できるかもなんて思ったあたしがバカでした。