言えよ、俺が欲しいって。
「相川くんは、なんでそんな事言ったの?」
「モモみたいな子って珍しいから、おもしれーなと思って。それだけ」
ほらね。特に考えもなしでそんな事言っちゃって!
本当にいつか刺されるんだから!
「あたし、七瀬くんが好きだから」
だから、相川くんなんて眼中に無いよ。
そう言うと相川くんは、またしても爆笑し出す。
もう、この人のツボが分からない。
「ごめん、モモ」
いきなり爆笑し出したと思いきや、いきなり謝る相川くん。
さすが、学園の王子(?)みんなとはちょっとばかり性格が違うのね。
「相川くん……」
そんなことより、そろそろあたしはこの距離が苦しいよ。
机一つ分の距離が恋しくなってきたよ。