言えよ、俺が欲しいって。

「美結ちゃ〜ん！」



「おはよ、桃華」



とりあえず、教室に着くなりすぐにみゆちゃんにさっきあったことを報告。



「私だったら、デートするかな〜」



「えっ、そうなの？」



てっきり、美結ちゃんならしないって即答するのかと思ってたのに。

なんだか、しょんぼり。



「だって、七瀬くんが桃華のことを好きになってくれる保証なんてないんだよ？もしこのチャンス逃したら勿体ないでしょ」



美結ちゃん…。遠まわしに、七瀬くんは無理って言ってるよ！


あたし、美結ちゃんに止めてほしかったのかも。


でも、やっぱり逃すのももったいないなあって思うんだよね。