言えよ、俺が欲しいって。
好きになった理由は、よく分からない。
俺は、モモの左手をギュッと握った。
「!?」
「今日は、デートだろ」
モモは、なんとも言えないような叫びを出して顔を赤くする。
こういうウブなとこ。かわいい。
モモは、手を離そうとするけど絶対離さねぇ。
さっきよりもキツく手を握りしめる。
「デートって…好き同士がするものでしょ?」
「2人で遊ぶならデートじゃねぇの?」
そう言うと、モモはオロオロしだす。
あ、余計なこと言わなければよかった。
どうせまた、
七瀬くんが好きなのに。とか、罪悪感が〜!とかって考えてんのかな。