言えよ、俺が欲しいって。
「…まぁ、今日はデートじゃねぇよ。俺に付き合ってくれればそれでいいから」
「そうだよね!わかった!」
モモの嬉しそうな笑顔を見て、心の中で舌打ちする。
この笑顔が、七瀬のおかげってことにムカつく。
異性二人でいてデート以外あるわけねぇだろ。
そんなこと思いつつ、モモを見る。
頼むから、俺のこと好きになってくれねーかな。
繋いだ手を嬉しそうに優しく振るモモ。
なんでこんな可愛いかな。
あ〜、俺相当やられてる?