王子様たちのシンデレラ(仮)
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十時過ぎ、掃除をしていたら美月さんが走ってきた。
「彩羽ちゃん!そろそろグッツ販売テントのほう移動するよー!」
グッツ販売……あのライブでアーティストのグッツ買うやつ?
「あれ、あたしが売るんですか!?」
「もうそとは大行列でどう考えても人手が足りないの!あたしもそばにいるから心配しないで!」
大行列ってどういうこと?と思って窓から外を覗いてみると、テントに向かってほんとに行列ができていた。
「すごい……」
しかもほとんどが女性。ここから見えるだけで2000人近くいるんじゃないかな……
「これがスワバタ人気よ、彩羽ちゃん」
「こんなに……?」
アーティストのグッツは激戦区で、早く行っても買えない場合があるってことは聞いたことがあったけど、これじゃあ後ろのほうの人は買えないんじゃないかな……
もしかして、この中に梨華もいるんじゃないの……?ってまだ10時じゃん。みんな授業中だよ。
「梨華……」
梨華にも当然、同居のことを話していない。大事な親友だから隠し事はしたくないんだけど……話すかどうかはあたしだけの判断じゃ決められない。
「彩羽ちゃん?」
「あ、ごめんなさい!行きましょう美月さん」
十時過ぎ、掃除をしていたら美月さんが走ってきた。
「彩羽ちゃん!そろそろグッツ販売テントのほう移動するよー!」
グッツ販売……あのライブでアーティストのグッツ買うやつ?
「あれ、あたしが売るんですか!?」
「もうそとは大行列でどう考えても人手が足りないの!あたしもそばにいるから心配しないで!」
大行列ってどういうこと?と思って窓から外を覗いてみると、テントに向かってほんとに行列ができていた。
「すごい……」
しかもほとんどが女性。ここから見えるだけで2000人近くいるんじゃないかな……
「これがスワバタ人気よ、彩羽ちゃん」
「こんなに……?」
アーティストのグッツは激戦区で、早く行っても買えない場合があるってことは聞いたことがあったけど、これじゃあ後ろのほうの人は買えないんじゃないかな……
もしかして、この中に梨華もいるんじゃないの……?ってまだ10時じゃん。みんな授業中だよ。
「梨華……」
梨華にも当然、同居のことを話していない。大事な親友だから隠し事はしたくないんだけど……話すかどうかはあたしだけの判断じゃ決められない。
「彩羽ちゃん?」
「あ、ごめんなさい!行きましょう美月さん」