王子様たちのシンデレラ(仮)
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「彩羽、緊張してんのか知らねえけど顔、変だよ」




着替え終えた陽太のまつ楽屋に行くと、開口一番笑顔でそんなことを言われた。




「彩羽ちゃん!!君か!!」




「え……っあ!!は、はははハヤテ!?」




あたしは陽太の隣に座る人を思いきり指さした。




「初めて会った人指さすなバカ」




その手は陽太にぺちっと叩かれた。




開いた口が塞がらない。

麗ちゃんと美玲ちゃんを初めて見たときと同じくらい驚き、その人物から目が離せない。




「ふはっ、彩羽ちゃんって感情が思いきり顔に出るね。おもしろい」




「み、 Midnight Wolf のドラムの……ハヤテ、デスカ」




最後のほう肩ことになってしまったけれど、そんなことより……




「俺らのファンなんだよね?ありがとう。麗たちから話はいろいろと聞いてるよ。夕暮彩羽ちゃんだよね?」




かっこいい……!!



「きょ、今日はよろしく願いします!」




「よろしく、彩羽ちゃん」




イケメン……!!


スワバタのみんなとは違うかっこよさがある……



「...メンクイ」



「陽太!!ぼそっと呟いてるけど聞こえてるからね!?」



陽太のつぶやきをあたしは聞き逃さなかった。
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