王子様たちのシンデレラ(仮)
final
気づいた想いと揺らぐ気持ち
【彩羽side】
季節はあっという間に過ぎ、ライブツアーから半年もの年月が過ぎていた。
「彩羽!!」
夏特有の暑さに目を細めながらもあたしは駅前のカフェに来ていた。
「お母さん!久しぶり」
あたしは今日、夏休みに入って一時帰国してきている両親に会いに来た。
「久しぶり、彩羽」
「あ、彩羽にお土産!これは自由の女神のキーホルダーでしょ?こっちはビーチの砂」
「砂ってお母さん…」
小さなビンに入っているのはキラキラした砂。
でもこれはこれで可愛いかも…
「あ、こっちの大きい紙袋はねー?これが事務所用でしょ?こっちがシェアハウスのみんなでしょ?これは梨華ちゃんのぶん!」
「ちょっ、お母さん!いくらなんでも多すぎない?」
大きな紙袋4つに敷き詰められているお菓子やらなにやらのお土産。
「母さん、それよりあの話を…」
「あ、忘れてた!彩羽に大事な話があるの」
「大事な…話?」
お母さんはバッグからなにやら資料のようなものを取り出してゆっくりと話し始めた_
季節はあっという間に過ぎ、ライブツアーから半年もの年月が過ぎていた。
「彩羽!!」
夏特有の暑さに目を細めながらもあたしは駅前のカフェに来ていた。
「お母さん!久しぶり」
あたしは今日、夏休みに入って一時帰国してきている両親に会いに来た。
「久しぶり、彩羽」
「あ、彩羽にお土産!これは自由の女神のキーホルダーでしょ?こっちはビーチの砂」
「砂ってお母さん…」
小さなビンに入っているのはキラキラした砂。
でもこれはこれで可愛いかも…
「あ、こっちの大きい紙袋はねー?これが事務所用でしょ?こっちがシェアハウスのみんなでしょ?これは梨華ちゃんのぶん!」
「ちょっ、お母さん!いくらなんでも多すぎない?」
大きな紙袋4つに敷き詰められているお菓子やらなにやらのお土産。
「母さん、それよりあの話を…」
「あ、忘れてた!彩羽に大事な話があるの」
「大事な…話?」
お母さんはバッグからなにやら資料のようなものを取り出してゆっくりと話し始めた_