捕まえてごらんなさいっ!~意地っ張り令嬢と俺様侯爵の溺愛攻防戦~
6変化していくもの
――鋭い視線。
途端にランスの周りに殺気を感じる。
「な、なに……?」
その問いにランスは答えない。
ただならぬ雰囲気に、私は息を飲んだ。
鋭い視線を横に向けたままランスは素早く立ち上がると、私に背を向け、腰にあった鞘から長剣を抜き取る。
ジャッと金属の擦れる音が響き、鏡のような光沢の刃が現れた。
陽の光に怪しげに反射し、私の背筋をゾッとさせる。
「――後をつけていたな。薄々は気づいていた」
そう低く感情のないトーンで呟くと、片手で長剣を持ち構える。
そして振り向かないまま、私の名を呼んだ。
「アリシア」
「え?」
「――伏せろ」
途端にランスの周りに殺気を感じる。
「な、なに……?」
その問いにランスは答えない。
ただならぬ雰囲気に、私は息を飲んだ。
鋭い視線を横に向けたままランスは素早く立ち上がると、私に背を向け、腰にあった鞘から長剣を抜き取る。
ジャッと金属の擦れる音が響き、鏡のような光沢の刃が現れた。
陽の光に怪しげに反射し、私の背筋をゾッとさせる。
「――後をつけていたな。薄々は気づいていた」
そう低く感情のないトーンで呟くと、片手で長剣を持ち構える。
そして振り向かないまま、私の名を呼んだ。
「アリシア」
「え?」
「――伏せろ」