捕まえてごらんなさいっ!~意地っ張り令嬢と俺様侯爵の溺愛攻防戦~
と言いかけたところで、扉が叩かれ開かれる。
部屋に入って来たのは、紛れもなくランスだった。
ベルフォンヌ様はその姿を見るなり、呆れたようにまた笑う。
「ったく、堪え性のない男ね。まだ話は終わってないわよ」
「長すぎです、ベルフォンヌ様。いつまで私を廊下で待たせる気ですか」
「話の内容が気になって仕方なかったのね。ハッキリと言えばいいのに、回りくどいったら」
どうやら図星だったらしい。
その言葉に、ランスはぐっと詰まって言葉を返せなくなる。
「とりあえず必要事項はお話したわ。ただ一番肝心なところを話そうと思っていたときに、あなたが入ってくるんだもの。まだアリシアからの返事は聞けてないの」
ベルフォンヌ様の言葉に、ランスは少し驚いたような表情を浮かべた。
私はランスがどうしてそんな顔をするのか分からず、眉をしかめる。
しかしその後のランスの発言で、すぐに理解した。
「返事って……、アリシア、そんなに考える必要もないだろう?私と一緒に参加するのに、なにを悩む必要があるんだ」
「悩む必要って、私はまだあなたとの婚約を受け入れたつもりはないわ。正式に婚約をしていない人と一緒に参加できるわけないじゃない」
「なぜ?どのみち私と結婚するのに、細かいことまで気にしなくてもいいだろう?遅かれ早かれ一緒になるんだ、順番なんて関係ない」
「だから気持ちの問題よ!私の気持ちが定まらないままで、話だけが勝手に進んでいくのが嫌なんだって、どうして分からないの!」
部屋に入って来たのは、紛れもなくランスだった。
ベルフォンヌ様はその姿を見るなり、呆れたようにまた笑う。
「ったく、堪え性のない男ね。まだ話は終わってないわよ」
「長すぎです、ベルフォンヌ様。いつまで私を廊下で待たせる気ですか」
「話の内容が気になって仕方なかったのね。ハッキリと言えばいいのに、回りくどいったら」
どうやら図星だったらしい。
その言葉に、ランスはぐっと詰まって言葉を返せなくなる。
「とりあえず必要事項はお話したわ。ただ一番肝心なところを話そうと思っていたときに、あなたが入ってくるんだもの。まだアリシアからの返事は聞けてないの」
ベルフォンヌ様の言葉に、ランスは少し驚いたような表情を浮かべた。
私はランスがどうしてそんな顔をするのか分からず、眉をしかめる。
しかしその後のランスの発言で、すぐに理解した。
「返事って……、アリシア、そんなに考える必要もないだろう?私と一緒に参加するのに、なにを悩む必要があるんだ」
「悩む必要って、私はまだあなたとの婚約を受け入れたつもりはないわ。正式に婚約をしていない人と一緒に参加できるわけないじゃない」
「なぜ?どのみち私と結婚するのに、細かいことまで気にしなくてもいいだろう?遅かれ早かれ一緒になるんだ、順番なんて関係ない」
「だから気持ちの問題よ!私の気持ちが定まらないままで、話だけが勝手に進んでいくのが嫌なんだって、どうして分からないの!」