捕まえてごらんなさいっ!~意地っ張り令嬢と俺様侯爵の溺愛攻防戦~
部屋に戻り、またいつものようになにもせず過ごす。
最初は心配して声を掛けてくれていたアイリーンも、今では気を遣ってなのか呆れてしまったのか分からないけれど、淡々と身の世話をしてくれるだけになった。
それに対しては申し訳ないという気持ちでいっぱいだった。
だからいつだったか、アイリーンには『もう無理をせず、私の侍女など辞めてもいい』と言ったことがある。
でもアイリーンはそれを拒んだ。
そのときだけ、アイリーンは感情をむき出しにして、泣いて拒んだ。
私のことなんて、もうほっといてくれても良かったのに。
でもアイリーンの涙に、それ以上なにも言えなくなってしまって……。
そして今でも、こうやって変わらず世話をしてくれている。
本当は変わらなきゃいけないのに。
見捨てずに傍にいてくれる人のためにも、動き出さなきゃいけないはずなのに。
最初は心配して声を掛けてくれていたアイリーンも、今では気を遣ってなのか呆れてしまったのか分からないけれど、淡々と身の世話をしてくれるだけになった。
それに対しては申し訳ないという気持ちでいっぱいだった。
だからいつだったか、アイリーンには『もう無理をせず、私の侍女など辞めてもいい』と言ったことがある。
でもアイリーンはそれを拒んだ。
そのときだけ、アイリーンは感情をむき出しにして、泣いて拒んだ。
私のことなんて、もうほっといてくれても良かったのに。
でもアイリーンの涙に、それ以上なにも言えなくなってしまって……。
そして今でも、こうやって変わらず世話をしてくれている。
本当は変わらなきゃいけないのに。
見捨てずに傍にいてくれる人のためにも、動き出さなきゃいけないはずなのに。