捕まえてごらんなさいっ!~意地っ張り令嬢と俺様侯爵の溺愛攻防戦~
……翌朝。
窓から差し込む日差しは眩しいくらい清々しく、朝特有の空気を身体中に浴びたい気持ちに駆られるが、私は寝台から起き上がれないでいた。
寝不足に加え、怪我の痛みと歯また違う、甘くも気怠い痛みが全身を襲い、思うように身体を動かせない。
最初は誰でもこうなるって聞いてはいたけれど、まさかここまでとは思ってもみなかった。
だいたい激しすぎるのよ!
明け方まで休ませてくれないってどうなの!?
布団に身体を沈めたまま、隣で横たわりながら爽やかに微笑むランスを睨みつけた。
「……こんなになるなんて、聞いてない」
しかしランスは一切動じない。
むしろますます笑みを深めた。
「だから止められないと言ったろう?正直私はまだ足りないぞ?もう二、三日いてくれたっていい」
「だ、駄目よ!帰るっ!こんなんじゃ……身体がっ、持たないっ……!」
慌てる私を見て、ランスは声を上げて笑う。
笑いごとじゃない!と枕を投げたくなったが、身体が痛くてそれすら手に持つこともかなわなかった。
「結婚したら、きっと寝台から起きられない毎日になりそうだな。まあ私はその方が安心だが」
「っ……!」
窓から差し込む日差しは眩しいくらい清々しく、朝特有の空気を身体中に浴びたい気持ちに駆られるが、私は寝台から起き上がれないでいた。
寝不足に加え、怪我の痛みと歯また違う、甘くも気怠い痛みが全身を襲い、思うように身体を動かせない。
最初は誰でもこうなるって聞いてはいたけれど、まさかここまでとは思ってもみなかった。
だいたい激しすぎるのよ!
明け方まで休ませてくれないってどうなの!?
布団に身体を沈めたまま、隣で横たわりながら爽やかに微笑むランスを睨みつけた。
「……こんなになるなんて、聞いてない」
しかしランスは一切動じない。
むしろますます笑みを深めた。
「だから止められないと言ったろう?正直私はまだ足りないぞ?もう二、三日いてくれたっていい」
「だ、駄目よ!帰るっ!こんなんじゃ……身体がっ、持たないっ……!」
慌てる私を見て、ランスは声を上げて笑う。
笑いごとじゃない!と枕を投げたくなったが、身体が痛くてそれすら手に持つこともかなわなかった。
「結婚したら、きっと寝台から起きられない毎日になりそうだな。まあ私はその方が安心だが」
「っ……!」