捕まえてごらんなさいっ!~意地っ張り令嬢と俺様侯爵の溺愛攻防戦~
「メデュール」
ランスが声を掛けると、頭を一回上下に振るわせ鳴いた。
凛々しい顔をしているメデュールも、ランスに首元を撫でられるととても嬉しそうな顔をする。
互いの信頼関係がしっかりと出来上がっているのが、そのメデュールの態度だけでも分かった。
「手を貸そう。乗ってくれ」
ランスが私の身体を支え、メデュールに乗る。
私がしっかりと座ったのを見届けてから、その後ろにランスは軽々と跨いで乗った。
私の身体を包み込むようにして、ランス手綱を握る。
鎧特有の無機質な冷たさが、背中にじんわりと伝わった。
ランスの生暖かな吐息が耳元に掛かり、少しこそばゆい。
「私が後ろからアリシアを支えているから、怖がらなくてもいいぞ。お前はしっかりと鞍の縁を掴んでいろ」
「は、はいっ!」
「じゃあ、動くぞ」
手綱を上下に振りメデュールに合図すると、メデュールは勢いよく走り出す。
今までに経験したことのない早さに思わずぐっと手に力が篭り、目を瞑った。
ランスが声を掛けると、頭を一回上下に振るわせ鳴いた。
凛々しい顔をしているメデュールも、ランスに首元を撫でられるととても嬉しそうな顔をする。
互いの信頼関係がしっかりと出来上がっているのが、そのメデュールの態度だけでも分かった。
「手を貸そう。乗ってくれ」
ランスが私の身体を支え、メデュールに乗る。
私がしっかりと座ったのを見届けてから、その後ろにランスは軽々と跨いで乗った。
私の身体を包み込むようにして、ランス手綱を握る。
鎧特有の無機質な冷たさが、背中にじんわりと伝わった。
ランスの生暖かな吐息が耳元に掛かり、少しこそばゆい。
「私が後ろからアリシアを支えているから、怖がらなくてもいいぞ。お前はしっかりと鞍の縁を掴んでいろ」
「は、はいっ!」
「じゃあ、動くぞ」
手綱を上下に振りメデュールに合図すると、メデュールは勢いよく走り出す。
今までに経験したことのない早さに思わずぐっと手に力が篭り、目を瞑った。