ミツバチジュエル
☆純粋すぎるプロポーズ☆
「やーい、サキはあかちゃんだー!」
「ばぶばぶっていってみろー」
「ちがうもん! あかちゃんなんかじゃないもんっ!」
毎日いじわるな男の子達にばかにされて、小さな私の心はズタズタだった。
確かに、私はまだ赤ちゃんだ。それは自分が一番よくわかっている。
でも、私にだってプライドがある。
赤ちゃんだと言われたら傷つくし、集団で責められたら言葉より先に涙が出てくるのは当たり前。
「サキ! そんなやつら、あいてにするな!」
「……タカトっ!」
「サキ、ここからはなれよう」
私の唯一の味方、タカトが助けに来てくれた!
私より小さな背中、細い腕。
だけど両手を精一杯伸ばして、かばってくれている。
その背中に隠れるようにして、私は泣きながらすがりついた。
「あれー? タカトはサキのこと、またかばうのか!」
「もしかしたらラブラブなんじゃねーの?」
「タカトのヘンターイ、あかちゃんのサキがスキなんだってー」
その一言で、私とタカトが同時にキレた。
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