恋の契約は永遠に
次の日、私は会社に十分前に着いて、皆に挨拶をした。
「おはようございます」
「おはようございます」
そう皆から返事が返って来た。
私は二階に上がり、部屋の扉を開けてデスクに荷物を置いて掃除を始めた。
掃除が終わり、パソコンの電源を入れて伝票を手に取り、納品書と領収書を分けて、昨日社長に教えて貰った通りに入力作業を始めた。
入力していると会社の電話が鳴ったので、電話に出て対応をした。
「お電話あり」
そこまで言うと電話腰に怒った声で女性からのクレームを言われてしまった。
そんな時に社長が二階にやってきた。
「大変申し訳ございません。担当のアドバイザーに確認を致しまして早急にお届けするように致します」
私の対応から何かあったと感じた社長は、私に電話を代わるように言ったので、私は受話器を社長に渡した。
「お世話になっております、社長の古賀です。野田(のだ)様、大変申し訳ございませんでした。アドバイザーの佐々木(ささき)にはキツく言って聞かせます。それで商品のクレンジングと石鹸とローションに乳液に化粧水は今日に入荷致しますので、後ほど私がご自宅にお伺いして届けさせて頂いてもよろしいでしょうか?」
社長は私が野田様から受けた電話内容を書いていた紙を見ながら丁寧に対応をして電話を切った。
「すみません社長。クレーム対応がしっかり出来ずに社長に対処してもらって」
「片瀬さんが謝る事はないし、逆にしっかり野田さんの要件を紙に書いていたから僕も対応できたから感謝してるよ。謝るべきは佐々木さんで、ちゃんとお客様に連絡をいれなかった事が原因だからね。普通なら佐々木さんを今すぐにでも二階に呼びつけてる所だけど、僕がさっき商品を本社から持ってきたから一緒に確認して、野田さんの必要な商品をショップバックに入れるのを手伝ってもらっていいかな?仕入はもう少し入力になれてから一緒にしようと思っていたけど今はノートはいらないから、発注書を見て僕が数を言うから、あっていたら丸をして欲しいんだ」
「はい、畏まりました」
そう言って私と社長は一階に降りて商品の確認作業を一緒にした。
前の派遣先でも仕入の確認はした事があったから、スムーズに進んだ。