恋の契約は永遠に
「仕入れに間違いがない事を確認すれば、次はうちの得意先のお店からFAXで注文が届いてるから、注文を受けた商品の数を伝票に書き込んで、ダンボールに入れて発送するんだけど、まずは野田様の商品の方を急ぐから、納品書の書き方を教えるね。まずはーー」
社長は納品書の書き方を丁寧に教えてくれた。
私が入力している納品書は、お客様が必要な商品を購入する際に、必ず商品の在庫があるのか確認をし、なければ次回の仕入れで商品が入荷をすれば、アドバイザーがお届けするか、お客様が取りにこられるか、発送になるみたいだ。
在庫があれば商品を納品書に書かれている商品名の隣に数量を記入し、税込の金額も納品書には書かれているから、その金額の合計をお客様に支払ってもらう。
他にも色々なパターンもあるらしく、まだまだ覚えることがありそうだ。
社長に納品書の書き方を教えて頂き、商品に間違いがないかのチェックが終わり、ショップバッグに商品とお客様分の納品書の控えを一緒に入れた。
「片瀬さんは今から二階に戻ってさっきの入力の続きをしていてくれる?僕は佐々木さんと一緒に野田様の所へ行くから、戻って来たらさっきの仕入れた商品を、うちの得意先に発送する準備をするからね。また入力でわからない事があったら戻って来たら教えるから、分かる分だけ進めていて」
「畏まりました」
私はそう言って二階に戻った。