恋の契約は永遠に
私もお昼を食べ終えてコーヒーを飲んでいると、社長が二階の事務所にやってきた。
「片瀬さん、お昼は終わった?」
「はい」
「じゃあ一階に置いてある商品の確認をしてもらいたいからいいかな?」
「畏まりました」
そう言って私は社長と一緒に一階に降りて行った。
「じゃあこれを見て商品の数が合っているか確認をしてくれるかな?さっき抜いた商品は箱から一個ずつ取り出しているけど、六個入りだったらそのまま六個で計算してね?」
「はい」
さっき社長も言っていたけど、発注は本社にするらしく、いつもは店長がFAXをしているらしい。
得意先の店舗分の発注も一緒にしているらしく、得意先からは発注日の一日前にうちの会社にFAXが届くようになっているみたいだ。
私は数を数えて、合っていたら丸で囲んだ。
「社長、数を数えて間違いはありませんでした」
「じゃあ次はこれは本社から僕が持って来た伝票があるんだけど、この伝票と発注した商品と数量に間違いがないか確認をしてもらえるかな?」
「はい」
私は一つ一つ確認をし、間違いが無い事を社長に伝えた。
「間違いがなかったらこっちの緑の伝票にサインをしてもらえるかな?もし家にシャチハタ印鑑があるなら明日から会社に持って来ておくといいよ」
「わかりました」
私は伝票にサインをし、社長に渡した。