恋の契約は永遠に
「まだまだする事があるけど、毎週同じ事の繰り返しだから慣れるまでは僕も一緒に手伝うからね。今みたいに伝票の確認が終わってサインをした後は、受付の下に鍵を入れている場所があるんだ。こっちに来てもらえるかな」
「はい」
私は社長の後を付いて行く。
「さっき書いた納品書もここにあるけど、鍵はこっちね。ここを開けたら鍵が沢山あるけど、裏の在庫棚の鍵はこのストラップ付きだから覚えてね?この鍵を持って在庫棚に行って僕が本社から持って来た商品を在庫棚に入れて行くんだけど、まずは得意先に発送をする商品をダンボールに入れて行く作業があるから今から教えるからメモの用意をしようか」
「はい」
私はノートに社長が説明をしてくれた事を書き写して、説明を聞いてノートに書き留めながら発送の準備を教わった。
覚える事も沢山あるから慣れるまでは大変そうだな。
社長に手伝ってもらいながら発送の準備が終わり、その後はカウンターの商品棚の補充と在庫棚に入れて行く作業をし、全部終わった所で二階に戻った。
「片瀬さん、色々と覚える事があるけど分からないことはいつでも聞いていいからね?」
「はい、ありがとうございます。社長が丁寧に教えて下さるので分かりやすいです」
「片瀬さんにそう言って貰えたら僕も嬉しいよ」
「あっ、あの……良かったらクッキー食べませんか?家で焼いて作ってきたんですけどコーヒーもありますし休憩して下さい」
「片瀬さんがクッキー作ったの?じゃあ頂いてから僕は本社に戻るよ」
社長は少し嬉しそうに言った。