恋の契約は永遠に
「片瀬さんの弁当、美味しそうだね。来る前にお腹すいててコンビニでおにぎり一個買って食べたけど、片瀬さんの弁当みたらまたお腹すいてきた」
確かに男性でおにぎり一個では足りないだろう。
あっ、社長に作ったお菓子をあげたら少しはお腹が満たされるかな?
「社長、昨日に助けてくれたお礼にと思い、家からレアチーズケーキを容器に入れ作ってきたんですけど、社長はレアチーズケーキ食べれますか?」
「えっ、片瀬さん気を使わなくてもいいのに。でも、お腹すいてるしレアチーズケーキは好きだから頂こうかな」
少し嬉しそうに社長は言った。
私は社長にコーヒーを入れて、冷蔵庫に冷していたレアチーズケーキを社長の座っているデスクに持って行った。
「お口に合うかどうかはわかりませんが……」
そう言うと、社長はレアチーズケーキを見て固まっていた。
本当は好きじゃないのに、私に気を使って好きだって言ったのかな?
クッキーの方が良かったかな?
「し、社長……もしかして嫌いでしたか?クッキーと変えましょうか?」
「あぁ、違うんだよ片瀬さん。あまりにも美味しそうで、想像とは違うレアチーズケーキに感動してた。イチゴまで付いていて、可愛くデコレーションされてるし、食べるのが勿体無いくらいだよ。だけどもうお腹がますます空いてきたから食べちゃうね、頂きます」
そう言って社長は食べだして、美味しいと言いながらキレイに食べてくれた。
私も弁当を食べ終えると、社長は少しお腹が満たされたのか、社長の携帯に着信があり、それに出た社長は機嫌がいい声に感じた。