恋の契約は永遠に
「社長の見た目は髪はブラウンで、目は切れ長だけど小さくもなく、爽やかで長身で、スリムだけどガッチリしてる感じ。それにお肌のお手入れができてるからお肌が凄く綺麗で、笑顔を見れば誰が見ても見惚れるくらいの人かな。確かに社長の自宅には行くけど、仕事として行くだけだし、恋愛感情なんてまったくないよ?社長だって彼女が居るかもしれないじゃない?まだ社長の事だって何も知らないし、恋に発展するなんてまずないと思う」
「でもさ、彼女が居たら自宅に呼ばずにサロンを使うでしょ?それにサロンで出来るのにわざわざ麻耶を自宅に呼ぶのは気がある証拠だよ。普段忙しい人がさ、日曜日の休みの日に彼女が居たら優先すると思うけどな。絶対に彼女は居ないとみた。私の感だけど、恋に発展しそうなんだよね。それにさ、知らないと言いつつも社長の容姿もスラスラと出てくるし、社長の事をちゃんと見てる証拠じゃない?ガッチリしてる何て脱がなきゃわからないじゃない」
美沙はニヤニヤしながら確信を持ったように言い放つ。
社長と私が恋に発展すると自信を持って言ってるけど、絶対に有り得ないんだけどな。
それに脱いだ姿は見てないけど、上着を脱いだ姿を見たら、細いけど腕とかガッチリしてるのが見るからに分かっただけで、本当に何もしらないんだけど……。
その後は美沙と彼氏の話を聞いたりして、飲み過ぎたのもあり、いつの間にか眠りに就いていた。
次の日、目覚めるとお昼の十三時を過ぎていて、慌てて自宅に戻ってシャワーを浴びて着替えた。
社長からラインが来ていて、私のマンション前に十五時半には迎えに来るとメッセージが来ていて、時間に間に合うように用意を済ませた。
待ち合わせの五分前にマンションの前で待とうと思い、玄関を出て下に降りると同時に、社長が車でやってきた。
「片瀬さんお待たせ、助手席に乗って」
「はい」
私は少し緊張しながら、社長の乗る高級車の助手席に乗った。