恋の契約は永遠に
私達は社長のマンションを出て買い物に行く事にした。
買い物をして、材料と調味料を買った。
社長に聞くと食材も調味料もなく、鍋やフライパンなど料理に必要な物は買ったけど使った事はないらしい……。
買い物を終えて、マンションに着くと料理の準備に取り掛かった。
広いキッチンで料理を作るなんて、料理が大好きだから何だか嬉しかった。
私は和食の定番の肉じゃがを作りながらお味噌汁に、ほうれん草のお浸し、他にも手際よく作っていった。
お米が炊きあがると同じくらいで料理も出来上がった。
「美味しそうだね!邪魔しちゃ悪いと思ってキッチンには行かなかったけど、美味しそうな匂いの誘惑に何度も負けそうになったよ」
そう言って社長はテーブルに座った。
全ての食材をテーブルに置き、私も椅子に座った。
「いただきます」
そう言って二人で食べた。
こんな風に男性と二人で食事を食べるの久しぶりすぎて、何だか変な感じがする。
それに社長と一緒に食べるのも何だか緊張しちゃう。
まさか一緒に食事を食べるなんて思ってなかったから。
「美味しいよ片瀬さん、ん?どうしたの、食欲ないけど?」
「えっと……社長と食事するのって緊張しちゃって」
すると社長は食べる手を止めて何やら考え出した。
社長と食事するのが嫌みたいに感じちゃったのかな?
ど、どうしよう……
すると社長は私の顔をじっと見つめて言った。