恋の契約は永遠に
海に着いたが、冬だし外は寒いから車の中から海を眺めながら少し話をした。
「海に来たのは良かったけど、何も考えなしに来て、時期を間違えたな」
「でも海を見るのも久しぶりだから、来てよかったです」
「そう言ってもらえると嬉しいな。ずっと麻耶に会いたかったし来て良かったよ」
えっ、、今社長さらりと"ずっと麻耶に会いたかった"とか言ったような……。
「麻耶は俺に会いたかった?」
私の顔を覗きこむようにして言われ、返事どころか顔が一気に熱くなり、真っ赤になっているだろう。
「可愛いな、本当食べちゃいたいくらい」
「た、食べる!?」
本当にこの人は何を言い出すんだ。
調子が狂いそうになる。
だが私のお腹がグーっとなってしまい、社長はその音を聞いて笑った。
「麻耶はお腹がすいてるんだね?そう言えばお昼すぎちゃったし何か食べてからマンションへ戻ろう。また今度ゆっくりデートしよう」
恥ずかしくて俯いていたけど、何気にデートって言葉を言われてしまい、私の心は揺れていた。
社長って私の事、どう思ってるんだろう……。
私をからかってるだけなのかな?
モヤモヤした気持ちのまま、二人で昼食を食べるとマンションへ向かった。