恋の契約は永遠に
マンションに着いて私はターバンをし、エプロンを付けた。
まずはいつも家でしているクレンジングから始まり、じっくりと肌に馴染ませる。
「上手くなったね」
社長はそう言いながら私が手付けしているのをジッと見つめる。
恥ずかしさと変な緊張で鼓動が激しくなる。
「そ、そうですか?あれから毎日頑張ってしてるのと、アドバイザーの皆様からもコツを教えてもらったのもあるかもしれませんね」
「何か妬けるな、俺以外のアドバイザーに教えてもらうのは。でも同じ職場だし教わるのは悪い事ではないけど、麻耶をキレイにするのは俺だけだから」
そう言って社長も手にクレンジングを付けて私の顔に手を当てる。
後から丁度いい圧力で肌を抑えられると、マッサージされてるみたいで気持ちがいい。
手付けが終わり顔を洗い流してタオルで拭くと、社長は既に石鹸を泡立てて待っていた。
「じゃあこの泡を手に乗せるから自分で付けてごらん」
「はい」
私は社長から泡を受け取り顔に付けていく。
毎日自分で泡立てているけど、自分でした時よりも弾力もあるし、全然違う事に驚いた。
最後に社長がスポンジで首元の泡を拭きとってくれて、顔を洗い流した。
顔を拭いて写真を撮り、鏡の前に座る。
「前回は洗顔後に化粧水と乳液をたっぷり付けて終わったけど、今回は更に毛穴の奥深くの汚れを取っていくからね。まずはこれを手に付けて顔に手付けをしていくんだ」
社長はそう言いながら色々と説明をしてくれて、今つけてる美容液がどんな役割なのかを説明してくれる。
凄く分かりやすくて、一つ一つの役割を説明してくれた。
そして手付けが終わりもう一度顔を洗い、鏡の前に座る。