恋の契約は永遠に



「まだ麻耶は会議に出席してないから分からないのも当然だけど、うちの化粧品を扱って、アドバイザーをしている中には美容師も居るんだ。美容室とサロンの両方をしているし、この前に商品を発送した得意先もサロンと美容室を経営していりんだ。それよりも何か色々と話してたらお腹空いたな」


「何か作ります、この前に沢山買い物して冷凍もしていたので見てきますね」


私は冷蔵庫に向かい、足りない野菜を社長に買ってきてもらうように頼んだ。


私は料理を作っていき、社長も野菜を買ってきてくれた。
前髪が少し伸びて目に掛かるので、前髪をピンで固定した。


「前髪が中途半端で目に掛かって邪魔になってるのか?後で切ってやろうか?」


「え、大丈夫ですよ。今度美容室に行きますから」


いくら社長が美容師をしていたからと言って、お肌のお手入れまでしてもらって髪まで切ってもらうわけにはいかない。


「麻耶は行きつけの美容室でいつも切ってるの?」


「はい、慣れた所じゃないと切れなくて」


「担当は女性?男性?」


「男性の方で、伝えた通りにちゃんと切ってくれてるので信頼してます」


そう伝えると社長は無言になった。
質問してきた癖にいきなり無口になられると困るんだけど……。




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