恋の契約は永遠に



「さぁ、仕上げといきますか」


そう言って私の髪をドライヤーで乾かし、もう一度ハサミを持った。


鏡越しに見える社長の顔はとても真剣で、その姿に男らしさを感じてしまいドキッとしてしまう。


「よし、出来た!久しぶりにハサミ持ったけど、やっぱり暫く切ってないと駄目だな。麻耶のためだけにカットの練習しとくかな」


もう私の心臓はドキドキで、その言葉の意味がどんな意味なのかを知りたくなってくる。


だけど勇気のない私は何も聞けないまま、私は自宅まで送ってもら社長と別れた。


部屋に入るとお風呂に入り、短くなった髪に触れた。


社長は一体、私の事をどう思ってるの?



私は……社長の事を一人の男性として気になっているんだと思うし、もしかすると好きになりかけているのかもしれない。


だけど私の心が揺れている事は確かだ。



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