恋の契約は永遠に
「狭くてすみません、こちらに座って下さい。今飲み物を入れて来ますから」
「ああ」
私が部屋の中に社長を引っ張っていれた時は、驚いた顔をしていたけど、何だかさっきは怒っていたのに何故か恥ずかしそうに顔を赤らめていて、不思議な人だとも思った。
私はコーヒーを淹れてテーブルに置いた。
「ありがとう」
そう言った社長はコーヒーを飲む。
私も落ち着くためにコーヒーを飲み、暫し沈黙げ流れた。
「あの、何故社長は私のマンションへ?」
私は聞きたかった事を聞いた。
そうじゃなくても二人きりとかドキドキしてしまうのに。
「それは、麻耶の帰りが遅くて心配だったから」
「でも私もいい年ですし、子供ではないので大丈夫ですよ」
「ダメに決まってるだろ!麻耶は全然わかってない。アイツに惚れたら困る」
「アイツ?」
意味がわからず聞き返した。
「GARDENの社長達と居酒屋に居たんだろ?」
「何でそれを社長が知っているのですか?」
「麻耶はGARDENの社長をどう思う?」
「え、し、しっかりした人だと思いますけど……」
「じゃあ俺の事はどう思う?」
「えっ……」
社長は距離を縮めて来て、私の胸が張り裂けそうになる。