恋の契約は永遠に



「俺の事、どう思ってる……」


真顔で迫ってくるのに耐えられなくなり、私はベッドの方へ逃げた。


だけど狭い部屋の中で私は社長に捕まってしまう。


そしてーーー



「ひゃっ!!」


私はそのままベッドに押し倒されてしまった。


「麻耶、答えて。俺の事、どう思ってる」


「わ、私は……」


「私は?」


「その、あの、む、胸がドキドキするくらい好きなんですっ」


もう叫びに近い声で言ってしまった。
もう恥ずかしくて咄嗟に顔を手で覆った。


だが一瞬にしてその手を外された。


「好きって本当?」


私は頷いた。


「夢じゃないよな?俺、幸せすぎて嬉しいんだけど」


そう言いながら私を抱きしめた。


「麻耶、俺も好きだ」


そう言って強く私を抱きしめた。


暫くそのまま抱きしめられていたが、もう胸が張り裂けそうで限界だった。


「社長、一回落ち着きましょう。何か飲みましょう」


そう言って私は体を起こした。





< 58 / 90 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop