恋の契約は永遠に
私が立ち上がってキッチンへ行こうとすると、それを阻止され後ろから社長に抱きしめられる。
「あ、あのっ」
「やっと麻耶を手に入れたんだ。離れたくないんだよ」
もう爆発寸前になりそうな胸のドキドキと、そんな甘い言葉に死にそうになる。
暫くすると社長は私を離してくれたが、向き合うようにして座ると、真剣な眼差しで見つめてきた。
「麻耶、俺と付き合ってくれますか?」
「は、はい」
「麻耶を離さないし、幸せにするから」
何だか嬉しくて社長に抱きついた。
「そんな事されたら抑えられなくなるだろ?」
そう言って社長は私にキスをした……
深くなるキスに酔いしれて、潤む瞳で社長を見つめる。
「そんなの反則だろ……麻耶が悪いんだからな。もう止まらない」
優しい温もりと共に、夜は更けていったーー