恋の契約は永遠に
「いやぁーしかし広すぎてビックリなんだけど」
美沙が仕事が終わり、マンションの住所を教えて来たんだけど、私も美沙と同じで最初はビックリした。
「ロビーにコンシェルジュも居るし、住む世界が違いすぎる。麻耶も凄い人と付き合ったね」
凄いのは認めるけど、お金持ちだからとか社長だから付き合ったわけではなく、好きになったから付き合った訳で、案外見た目とのギャップが可愛すぎてもうそこが私だけの特権なんだけど今朝だって……
「麻耶、一人の世界に入って顔真っ赤になりすぎだから!幸せなのは分かったし後でたっぷり話を聞くから先に何か食べよう」
美沙は忙しくてお昼を食べれなかったみたいで、お腹ペコペコみたいだ。
私は用意していた料理にお酒を出すと、美沙は目を輝かせた。
二人で乾杯してお酒を飲むと、美沙は料理を食べながら幸せそうな顔をしていた。
「あー、麻耶の料理って本当に美味しい。こりゃ社長も胃袋掴まれちゃうよ。壁に飾ってあるコンテストの写真の男性って社長でしょ?あんなにイケメンだと近寄ってくる女性とか多いんじゃない?不安になるでしょ?」
そんな事を考える余裕もないくらい、今は幸せだから気にした事なかったな。
「全然、気にした事なかったし、まだ付き合って日も浅いのと、一緒に住みだしたから女性関係とか考える余裕もなかったよ」
「社長が麻耶を大切にしていて、愛されてるから気にならないんだね。じゃあ問題ないかも」