恋の契約は永遠に



昨夜は悠一達に付き合わされてちょっと飲まされたあげく、麻耶にも連絡出来なかった。


無事に研修も終わり、夕方の飛行機で帰り、空港からマンションへ帰った。


部屋に帰り扉を開けると中は真っ暗で、麻耶の名前を呼んでも返事はない。


電気を付けてリビングに行くとテーブルに置き手紙があった。


『暫く距離を置きましょう』


意味が分からなかった。


俺は麻耶に電話を掛けたが、電源が入っていなかった。


訳がわからず俺は麻耶に買ってきたお土産を床に落として、気が抜けたように床に座り込んだ。


俺は心配と不安で眠れずに、気づけば朝になっていた。


会社に行っても麻耶の事が気になり、俺は麻耶が出勤している時間帯に妹の店に行ったが麻耶の姿がなかった。


「あれ、片瀬さん今日は休み?」


「何か、体調が悪くて三日程休むと連絡あったよ。昨日も顔色良くなかったし、元気無かったから調子悪かったかもしれない。社長も出張で疲れたんじゃない?顔色わるいけど?」


「少し寝不足なだけだ。新人研修参加者のレポート用紙持ってきたから、明後日までに本社にFAXするように宜しく」


妹にそう言ってお店を出た。


麻耶が休んでるのは体調が悪いからなのか?
でもどうしてあんな置き手紙を……。






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