恋の契約は永遠に



「片瀬さん?どうしたの首なんか振って?何か悩みでもあるならいつでも聞くよ?」


「あっ、いえ、大丈夫です。せっかく説明をして下さっていたのに私ったら……すみません、もう一度教えて下さい」


「ふふっ、片瀬さんって本当に可愛すぎ。まじでツボなんだけど、どう責任とってくれるの?」


「えっ……」


「その反応、ヤバいんだけど。よしっ、仕事に集中してしまおう。じゃあもう一度だけパソコンを使って説明をするからノートに手順を書いてね?さっき入力したのは納品書で、今から入力するのは領収書だけど、流れは納品書と一緒だから簡単だからね」


そう社長は言って丁寧に教えてくれて、私はノートに書き留めていた。


だけど社長の"責任とって"とか"ヤバいんだけど"ってどんな意味なんだろう? 


でもまずは仕事、仕事。


その後は入力をして、さっきみたいに印刷をしてチェックをし、前日の日計と照らし合わせて金額が間違いでなければ印鑑を押して、ファイルに綴る流れだった。


他にもまだ覚えることがあるけれど、それは徐々に覚える形になり、社長は本社に戻っていった。


私はその後は雑用作業をして一日の仕事を終えた。


お店のスタッフの皆も良い人ばかりで、交代で休憩をする為に二階に上がって来た時に、お話をしたけど優しくて、仕事内容を聞いて大変だけどやりがいのある仕事だって皆が共通して言っていた。



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