恋の契約は永遠に
恋の契約は永遠に
次の日、私は寝不足と二日酔いで気分が悪かったが、仕事の準備をした。
だけど今日の夜には一郎が帰ってくる。
こんな気持ちで一郎に会いたくは無かった。
私は美沙に悪いと思いながらも今日は話したいことがあるから泊めてほしいと連絡すると、快く受け入れてくれた。
私は着替えを入れたバッグを持って仕事に向かった。
接客業だから疲れた顔を見せる訳にもいかず、なるべく笑顔で接していたが、店長は顔色が良くないと心配してくれた。
仕事が終わり、美沙と待ち合わせをして美沙の部屋に行った。
「麻耶、大丈夫?顔色わるいし何かあった?買い物してる時も心ここにあらずって感じだったけど……」
美沙にそう言われて、溜まっていた物が一気に溢れだして涙が止まらなくなった。
「ちょ、麻耶!?とにかく落ち着こう」
そう言って美沙は私にお茶を淹れてくれて、少し落ち着いた頃にお風呂に入るように言われ、お風呂から上がった時にはだいぶ落ち着いていた。
その間に美沙が夕食の用意をしてくれていて、まずは一緒に食べようと言ってもらい、食欲はなかったから美沙の作ってくれたスープを少し飲んだ。