恋の契約は永遠に
色々考えていたらまた眠りに就いていた。
目が覚めるとお昼を過ぎていて、服を着替えて美沙の作ってくれたスープと食パンを少しだけ食べた。
あまり食べれなかったけど、美沙にも心配はかけられないもんね。
時間も経ち、お風呂掃除をしていると美沙が帰ってきた。
「お帰り、早かったね?」
「麻耶、今から出かけるよ」
「えっ、でもっ」
そう言ったが美沙は私を部屋から連れ出した。
「美沙、私鞄持ってきてないよ?」
「いいから、いいから、じゃあ行くよ」
そう言ってマンションの外に出ると、そこには美沙の彼が車で待っていて、美沙に押し込まれるように車に乗せられた。
「麻耶ちゃん、お久しぶり」
「お、お久しぶりです」
「つい最近会ったばかりでしょ?」
美沙が隣でそう突っ込む。
「あはは、そうだね。麻耶ちゃんが元気ないみたいで元気になってもらえるように色々連れて行きたいけどいいかな?」
「えっ、あ、でも」
「じゃあ行くよ」
私の返事を待たずにそう言われ、何故かテンション高めの二人が可笑しくて笑みがこぼれた。
「やっと笑った。安心した」
美沙はそう言って頭を撫でた。